『朝日新聞』(2010.10.26朝刊)「[医療ルネサンス]薄毛の悩み(2)飲み薬半年 効果を実感」  

 育毛サロンに半年間通って効果がなかった東京都の会社員男性Aさん(57)。
 2007年10月、最後の望みをかけ、薄毛の治療件数が多い「東京メモリアルクリニック平山」(東京・新宿)を受診した。
 院長で形成外科医の佐藤明男さんから「男性型脱毛症」と診断され、飲み薬のフィナステリド(商品名・プロペシア)を毎日1錠飲み始めた。05年、医師の処方薬としては国内で初めて発売された治療薬だ。
 男性型脱毛症は、思春期以降に、額の生え際か頭頂部の髪の毛のどちらか、または両方が薄くなり、進行する。男性ホルモンが、ある酵素によって「悪玉」男性ホルモンに変わると、脱毛を促す。フィナステリドは、この酵素の働きを抑えて悪玉ホルモンに変えさせないことで、脱毛を防ぐ。
 製薬会社の臨床試験では、男性型脱毛症の人で、132人がフィナステリド1ミリ・グラムを、別の135人が薬効成分を含まない錠剤(プラセボ)を、それぞれ1年間毎日飲み続けた。
 その結果、頭頂部の薄毛が「改善」したのはプラセボ群の6%に対し、フィナステリド群では58%と大きく上回った。「不変」は40%で、「進行」は2%。3年間飲み続けた99人では、改善が78%に増えた。
 日本皮膚科学会が今年4月にまとめた男性型脱毛症の診療指針では、こうした科学的なデータを国内外から集めて検証。フィナステリドと、市販の塗り薬ミノキシジル(商品名・リアップ)を、「強く勧められる」A評価とした。
 Aさんは、薬を飲み始めて半年後に効果を実感。1年半ほどたつとさらに髪が増えた。「もう大丈夫」と薬を半年やめると、再び薄くなったため、今は毎日欠かさず飲み続けている。
 ただし、薬は保険がきかず、全額自費。製薬会社の参考価格は1錠250円。クリニック平山もこの価格で処方し、診察料を含めると3か月分で約2万5000円となる。製薬会社によると、1か月1万円前後が相場だという。
 これを高いと感じるかどうかは価値観によるが、育毛サロンに半年間で100万円を支払ったAさんは、今の治療に満足している。
 佐藤さんは「クリニックや育毛サロンで、育毛剤やシャンプー、マッサージなどのメニューを提示された場合、『効果を証明する医学論文の有無や、頭髪関連の学会での発表は十分にあるか』を質問するといいでしょう」と助言する。

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