プロペシアは現在、世界でもっとも普及している発毛医薬品です。
しかし、プロペシアを飲んでも、効果を感じられないという人もいます。
では、どうしたら、いいでしょうか。

まず、プロペシアを飲み始めてから日が浅い人は、飲み続けて下さい。
プロペシアのピークは1年ほどです。
最低でも1年は飲み続け、様子を見ましょう。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。

しかしながら、プロペシアが効かない人にも、選択肢があります。

プロペシア以外で発毛に効果のある薬として、ミノキシジルがあります。
ミノキシジルはリアップに含まれている成分ですね。
プロペシアとミノキシジルを併用すると、発毛効果がアップします。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。

そして、ミノキシジルのタブレット版のミノキシジルタブレット(ミノタブ)があります。
ミノキシジルタブレットについては、こちらの記事をご覧下さい。

もう1つは「アボダート」です。
一般に男性型脱毛症(AGA)の原因は、男性ホルモンの過剰分泌だと考えられていますが、プロペシアでは、その男性ホルモンを抑える薬です。
ということは、男性ホルモンを抑制する効果がプロペシアよりも強い薬があれば、薄毛は改善されるはず。
そこで、ご紹介するのが、イギリスのグラクソ・スミスクライン(GlaxoSmithKline)社が販売している「アボダート」という薬です。
アボダートは日本では前立腺肥大の薬として認可されており、アボルブという名前で販売されています。
そもそも、脱毛の原因である男性ホルモン、ジヒドロテストロン(DHT)ですが、このDHTはテストステロンという男性ホルモンと5αリダクターゼという酵素が結びついて発生します。

5αリダクターゼには1型と2型があります。

1型5α-リダクターゼは、側頭部と後頭部の毛乳頭細胞に発生するAGA因子で、
2型5α-リダクターゼは、前頭部や頭頂部の頭皮の毛乳頭細胞に発生するAGA因子です。

実はプロペシアは実は2型5αリダクターゼを抑える効果しかありません。
1型5αリダクターゼまで抑えられれば、より発毛効果を実感できるはずです。

アボダートには、デュタステリドという成分が配合されていますが、デュタステリドは1型5αリダクターゼ、2型5αリダクターゼの両方を抑える効果があるのです。
つまり、アボダートはプロペシアよりも、強力な発毛医薬品なのです。
プロペシアと アボダートで発毛した毛髪の数を比較した研究では、アボダートはプロペシアの約1.5倍の効果があったと報告されています。

アボダートは2009年より、韓国で男性型脱毛症治療薬として認可されていますが、プロペシアを服用してもAGAが改善せず、皮脂の分泌が過剰である患者に対して処方されています。

プロペシアを飲んでも効かない人は、男性ホルモンの分泌が過剰なのかもしれません。
アボダートを試してみる価値があるでしょう。
副作用については、アボダートの販売ページをご覧下さい。
アボダートの体験記はこちらに掲載されています。

アボダートの販売ページはこちらです
↓  ↓  ↓  ↓  ↓
 

2015年11月24日追記:

2015年9月28日、AGA(男性型脱毛症)治療をしている人にとって、大きなニュースが入ってきました。

アボダートと同一成分であるデュタステリドが日本でAGA治療薬として承認されたのです。
メーカーはアボダートととナジグラクソ・スミスクラインで、商品名は「ザガーロ」に決まりました。

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グラクソ・スミスクラインのプレスリリースを見てみましょう。
5α還元酵素1型/2型阻害薬
「ザガーロ®カプセル0.1mg」「ザガーロ®カプセル0.5mg」、
「男性における男性型脱毛症」の効能・効果で承認取得

    2015-09-28

  グラクソ・スミスクライン株式会社(社長:フィリップ・フォシェ、本社:東京都渋谷区 以下GSK)は本日、5α還元酵素1型/2型阻害薬である「ザガー ロ®カプセル0.1mg」「ザガーロ®カプセル0.5mg」(一般名:デュタステリド、以下「ザガーロ®」)について、「男性における男性型脱毛症」の効 能・効果で承認されたことをお知らせいたします。

男性型脱毛症について

 男性型脱毛症は、思春期以降に始まり徐々に進行する、男性においてもっともよくみられる脱毛の病型で、前頭部と頭頂部の毛髪が軟毛化して細く短くなり、最終的には額の生え際が後退し頭頂部の毛髪がなくなることが特徴です1。
 生命に影響を及ぼす疾患ではありませんが、外見上の印象を大きく左右するため、薄毛に悩む男性の心理的ストレスは強く、多くの患者さんが治療を望んでいます2。
日本における男性型脱毛症の治療には、5α還元酵素阻害薬による内服治療及び外用育毛剤が診療ガイドラインにより推奨されています3。この他には自毛植毛術やかつら等が用いられています。

疾患啓発ウェブサイト:http://hatsumo-web.jp/

「ザガーロ®」について

  男性型脱毛症には男性ホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)が関与しており、「ザガーロ®」は1型及び2型の5α還元酵素を阻害することで、 DHTの生成を抑制します。本剤は、臨床試験において、発毛の評価指標として設定した毛髪数の増加、育毛の評価指標として設定した硬毛数及び毛髪の太さの 増加等、男性型脱毛症に対する効果が確認されました4。これにより、「ザガーロ®」は医療用医薬品として「男性における男性型脱毛症」の効能・効果で承認 を取得しました。

 GSKの社長 フィリップ・フォシェはこの度の承認について次のように述べています。

「この度の「ザ ガーロ®」承認により、男性型脱毛症に悩む患者さんへ新たな治療選択肢をお届けする機会を得られたことを大変嬉しく思います。GSKでは、抗ヒスタミン剤 「ザイザル®」や抗ウイルス剤「バルトレックス®」など、多くの薬剤を通じて、長年にわたり皮膚科領域に注力してまいりました。我々は皮膚疾患に悩む患者 さんが健やかな生活を送れるよう、引き続き尽力してまいります。」

「ザガーロ®」製品概要
製品名     「ザガーロ®カプセル0.1mg」「ザガーロ®カプセル0.5mg」
一般名     デュタステリド
承認取得日     2015年9月28日
効能・効果     男性における男性型脱毛症
用法・用量     男性成人には、通常、デュタステリドとして0.1mgを1日1回経口投与する。
なお、必要に応じて0.5mgを1日1回経口投与する

 「ザガーロ®カプセル0.1mg」「ザガーロ®カプセル0.5mg」の更なる詳細についてはこちらからご確認ください。
http://glaxosmithkline.co.jp/product/

    坪井良治、日皮会誌 118(2)、163-170, 2008
    板見智. PROGRESS IN MEDICINE 2011; 31(8): 1995 -2000
    坪井良治,板見 智,乾 重樹,ほか.男性型脱毛症診療ガイドライン(2010年版),日皮会誌 2010; 120 : 977-986
    Gubelin HW, et al. J Am Acad Dermatol.;70,489-98(2014)

引用元
http://glaxosmithkline.co.jp/press/press/2015_07/P1000916.html

添付文書もすでに公開されています。
こちらです。

ザガーロというと、結構、インパクトのあるネーミングですが、では、名前の由来は何でしょうか?
「ザガーロ」は、アルファベット表記にすると、「ZAGALLO」です。
「ZAGALLO」の「Z」は、「進化した」「最後の砦」「究極」という意味が込められています。
「Z」に続く「「AGA」は、「Androgenetic Alopecia」の略で「男性型脱毛症」という意味です。
最後の「LLO」は、スペイン語風の語感の良さとイタリア語では語尾が「o」で終る名詞は男性を意味することから、使われています。
つまり、「ZAGALLO」は、「究極のAGA治療薬」というような意味合いがあるようです。

AGA治療薬といえば、プロペシアに配合されている有効成分のフィナステリドが有名ですが、ザガーロの有効成分、デュタステリドとどのような違いがあるでしょうか?

まず、デュタステリドとフィナステリドの育毛効果の違いについて調べてみました。

ザガーロの添付文書にデュタステリドとフィナステリドの育毛効果の違いを比較したデータが掲載されています。

この試験では、20歳から50歳の男性の男性型脱毛症患者を対象にプラセボ(偽薬)、デュタステリド0.02mg、0.1mg、0.5mg、フィナステリド1mgを24週間投与し、頭頂部円内(直径2.54cm円中)の毛髪数の変化を調査しました。
その結果は、以下のとおりです。

キャプチャ

赤線で囲んだ「変化量」のところに注目して下さい。
「SE」は標準誤差です。
デュタステリド0.1mg、0.5mgは、フィナステリド1mgよりも毛髪数の増加が多ことが分かります。
デュタステリド0.5mgは、フィナステリド1mgよりも158%、毛髪量が多い結果となりました。

ただし、デュタステリドはフィナステリドよりも副作用が現れやすい傾向があります。

まず、ザガーロはプロペシアよりも半減期が長いです。

プロペシア(フィナステリド)の半減期は、添付文書によれば、3及び4時間半となっています。
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フィナステリドの血中濃度は、以下のようなカーブを描きます。
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一方、ザガーロは添付文書によれば、半減期(有効成分の血中濃度が半分に減退するまでの時間)が3~5週間です。

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デュタステリドの血中濃度は以下のようなカーブを描きます。
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ザガーロは有効成分が血液中に残存する期間が非常に長いので、その分、効果も高いといえそうですが、継続して服用を続けると、肝臓への負担が高まりますので、肝臓に疾患を抱えている人は注意が必要です。

そして、プロペシアの添付文書の副作用の項目に以下のような記載があります。
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プロペシアの服用4週間で副作用が現れたのは、4.0%で、内訳は、リビドー減退 3 例(1.1%)、勃起機能不全 2 例(0.7%)等でした。

一方、ザガーロの添付文書の副作用の項目には以下のような記載があります。
キャプチャ

ザガーロの服用で副作用が現れたのは、17.1%で、その内訳は、勃起不全(4.3%)、リビドー減退(3.9%)、精液量減少(1.3%)等でした。
日本人に限ると、副作用の報告は、11.7%で、リビドー減退(5.8%)、勃起不全(5.0%)、射精障害1.7%)でした。

なお、ザガーロは、病院で処方を受けなければ入手できませんが、ザガーロの海外版で、ザガーロと同一性初んのデュタステリドを配合したアボダートは、医薬品個人輸入サイトのオオサカ堂で通販できます。

アボダートは、ザガーロの発売元であるグラクソ・スミスクラインが販売していますので、製品の信頼性は問題ありません。

オオサカ堂のアボダートの販売ページはこちらです
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