朝日新聞

2007年06月25日     夕刊     夕刊be月曜3面     007     01569文字
   

(体とこころの通信簿)薄毛 予防には禁煙・ヘアケア有効

 鏡に自分を映す。最近抜け毛が増えた。「このまま薄くなってしまうのか」。一度気になり出すと、頭から離れない人が多いようです。
 頭髪は平均10万本あり、1日に50~100本抜ける。年を取れば、男女問わず薄くなるが、悩み深いのは「男性型脱毛症」だ。思春期以降、額が後退し頭頂部が薄くなる。東京医科大の坪井良治教授(皮膚科)によると、男性型脱毛症は、通常3~5年の毛の成長期間が徐々に短くなり、早いと1年以内に抜けてしまう。日本人は軽度の人も含めると30代で1割、60代でほぼ半数になるという。
 なぜ、症状が出るのか。胸毛やひげの発育を促す男性ホルモンの一種が、前頭部と頭頂部にだけ、成長を抑えるように作用することが理由とされている。ただ、どうして二つの部分にだけ、発育を抑制するようになるのか、原因は完全には分かっていない。
 抜け毛には、生活習慣やストレス、遺伝なども複雑にからんでくる。坪井さんは「予防には、禁煙や正しいヘアケアも有効です」と言う。
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 髪には、何歳で、どのくらいあれば「標準」という数値はない。髪の印象は、太さで大きく変わってくる。資生堂の毛髪研究所が調べたところ、薄毛の人と、ふさふさの人を比べると、本数は1平方センチメートルあたり約200本とほぼ同じだった。一方、健康な人の髪は1本0・08~0・1ミリなのに、薄毛の人は0・02~0・04ミリ。これが見た目の大きな差になっている。
 化粧品や医薬品メーカーは、毛の成長期間を延ばし、毛を太く長くする育毛剤などの開発に励んでいる。
 予防医学の面から、精神面も含めた育毛の研究を進めるNPO法人「F.M.L.」(近未来医療研究会)の関連診療機関、城西クリニック(東京都)。月平均3400人の患者が訪れ、育毛剤と、男性型脱毛症の進行を抑える飲み薬として、初めて承認された「フィナステリド」(製品名プロペシア)を併用した「治療」を受けている。
 治療は6カ月が一つの目安。小林一広院長(精神科)によると、効果がみられない人も2割ほどいる。小林院長は「不安のせいで実際より、症状を深刻にとらえる人もいる。考えすぎないことも重要です」と話している。
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 簡単な予防法もある。
 理・美容師でつくる日本毛髪科学協会(東京)は、全国約1300人の毛髪診断士が正しいヘアケア法などを広めている。シャンプーは手のひらで泡立て、指の腹で地肌を洗い、丁寧にすすぐ。直後に、頭皮を下から上に持ち上げるようにマッサージする。
 毛髪研究所の岩渕徳郎・主任研究員もヘアケアの大切さを説いている。頭皮に余分な皮脂や汚れがあると、毛穴がつまり、毛の成長が妨げられる。1、2日に1回、きちんと髪を洗うことが大切だ。(辻外記子)

 ○相談ナビ
 毛髪の知識は全国理容生活衛生同業組合連合会のホームページ(http://www.riyo.or.jp)へ。「F.M.L.」の関連クリニックは、城西クリニックのほかに、錦クリニック(名古屋市)、脇坂ナカツクリニック(大阪市)、城西クリニック福岡(福岡市)。北海道、東北、新潟、慶応、大阪、徳島などの大学病院の皮膚科でも相談できる。

 ■「薄毛」あなたは大丈夫?
(1)たばこを吸う
(2)食事が不規則、または偏食
(3)心配性でストレスを感じる
(4)肝臓・腎臓疾患がある
(5)ひげが濃い
(6)父親が薄毛
(7)頭皮のかゆみが強く、ふけが増えた
(8)髪のセットがしやすくなった
(9)シャンプーや、朝起きた時に抜け毛が目立つ
(10)細く短い毛が抜ける

 ◆ドクター坪井の診断
 1~6にあてはまる項目が多ければ、髪が薄くなる環境にあります。ただし5や6でも薄毛にならない人もいるので心配しすぎないように。7~10は薄毛の初期症状。進行が止まらないようなら、専門家に相談しましょう。

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