プロペシア・フィンペシア通販個人輸入情報

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「ぷろぺしあ」に関する記事

前立腺肥大症の治療薬プロペシアが発毛にも効果

『読売新聞』1997.12.30     [今日のノート]瓢箪から頭髪     大阪朝刊

 「瓢箪(ひょうたん)から駒が出る」「棚からボタモチ」とは予期せぬ幸運に巡り合うことだ。数百万はあろう薬品のごく一部に、医師の手に負えない不治の病や身体の改善に役立つもののあることが、ひょんなきっかけで分かることがある。
 我慢できない胸痛の発作に見舞われ、時には命を落とす狭心症や心筋梗塞について、十九世紀前半までの医学は「この症状は、ほとんど何もなすすべがない」とお手上げだった。
 ところが一八四七年、イタリアの化学者が爆薬のニトログリセリンを合成中、オリーブ油のようなものが出来た。いたずら半分になめてみたところ、こめかみがズキズキし、激しい頭痛に襲われた。爆弾の材料に、血管を拡張し、血流を劇的に改善する作用があったのである。
 その後、ニトログリセリンは心臓発作の特効薬として数えきれない人々を救うことになる。まさしく瓢箪から駒の類いだった。
 男性のかなりが高齢とともに前立腺肥大症になる。老化が原因とされるものの発症の経緯は不明である。これを治療するのにプロペシアという薬が開発された。患者が使ううち、ハゲていた頭に髪の毛がはえてきた。薄いのが濃くなったなどの思わぬ効果が見つかった。製薬会社が「画期的毛はえ薬」として本腰を入れたのは言うまでもない。

 米食品医薬品局が先日認可した男性用育毛剤は、そんな経過で悩める男子が服用することになる。臨床試験で八三%に発毛効果というから本物だろう。でも人間万事塞翁が馬、これがニトロのように定着したらカツラメーカーはどうなるのか。でも理髪店は新たな顧客増殖にニンマリだろう。とかくこの世はゴム風船、こちら凹(へこ)めばあちら膨らむで今年も暮れる。

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プロペシアの費用

2010.10.17     [いくら?かかるの]男性型脱毛症 お勧め錠剤1日1錠250円     大阪朝刊     生活C     18頁     456字     03段     写真

 推定約800万人の日本人男性を悩ませているのが、額の生え際や頭頂部の髪が薄くなる男性型脱毛症。健康に影響がないとはいえ、進行性で放っておくと髪がどんどん抜けていくため、本人にとっては深刻だ。
 日本皮膚科学会は今年4月に発表した診療指針で、錠剤タイプの「プロペシア」を、5段階の最高ランク「A=強く勧められる」と評価した。2005年12月、国内初の服用する育毛剤として発売。有効性の高さに加え、1日1錠を好きな時間に飲むだけの手軽さも売りの一つになっている。
 服用には医師の処方せんが必要。保険が適用されない自由診療の薬のため、医療機関によって薬代はまちまちで、診療費や調剤費なども患者の全額負担となる。目安は1錠250円(メーカー参考価格)で、専門医らによると、診療費などを含めて1か月分で1万円前後が相場という。
 製造販売元のMSD社によると、効果には個人差があり、通常は半年間以上の服用が必要。対象は原則的に成人男性のみで、女性に対する効果は認められていない。円形脱毛症など他の脱毛症には効かないので注意が必要だ。

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プロペシアのネット販売の実態

『朝日新聞』2011年6月16日付朝刊記事
 [焦点]外国の薬 入手簡単 ネット転売逮捕 個人輸入の規制なし=富山

 外国製の薬を無許可で販売したとして、高岡市の男が薬事法違反で逮捕、起訴された事件では、薬が輸入代行業者を通じて簡単に手に入り、インターネットで転売されていた。同様の違法な医薬品販売の摘発は全国で相次いでおり、県内では今年初。同法で治療のための個人輸入を禁じていないことが抜け穴となった格好だ。(岡田遼介)
 摘発されたのは、高岡市駅南、清掃会社社長金崎尚士被告(57)。県警によると、英国製のトルコ向け脱毛症治療薬「プロペシア」を輸入代行業者を通じて仕入れてインターネットで販売し、数十万円の利益を上げた。「副作用はほぼ心配ありません」などと売り込み、通常価格より数千円安い値段で転売していた。
 薬は自身の会社の事務所に保管されており、ある捜査関係者は「組織だった大がかりな犯罪ではない。片手間にネットを使い、手軽に稼いでいたんだろう」と話し、難なく安易に外国製の薬を手に入れることができる現状を憂えた。
 薬事法は、医薬品を無許可で輸入・販売することを禁ずるが、他人に売ったり譲ったりしなければ少量の個人輸入は、規制の対象外となる。捜査関係者によると、金崎被告は「プロペシア」のほかに、国内未承認の医薬品も仕入れ、転売していたとみられる。
 厚労省監視指導・麻薬対策課によると、重症のがん患者などが最新の治療薬を求め、医師の指導のもと国内未承認薬を服用するケースもあり、同法上における個人輸入の必要性は無視できない。しかし、ネット上で薬の購入を呼びかける違法サイトは多く、同課は2008年度、計1760のサイトに同法違反の疑いがあるとして改善指導を申し入れた。担当者は「我々がネット上で発見したサイトは氷山の一角に過ぎず、『モグラたたき』の状態」と話す。
 海外から個人輸入した薬の中に偽造品が含まれる可能性も高く、02年には中国製ダイエット用健康食品を服用した女性が、劇症肝炎で死亡した例もある。手軽に仕入れた医薬品が大きな被害をもたらす危険性もあるが、今回の事件は、手っ取り早い金もうけの手段という被告の安易な動機しか浮かんでこない。
<コメント>
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開発競争激化するプロペシアなどの「生活改善薬」

開発競争激化する「生活改善薬」
 薄毛、肥満、インポテンツ… 言えぬ悩み解決し大人気

薄毛(はげ)や肥満などに効く新しい薬が増えている。
欧米の製薬会社はこれらの薬剤の開発に本腰を入れた。
日本では承認が少なく個人輸入などで問題も。

 これまでの概念を超えた新しい分野の薬の開発が、欧米では盛んになっている。はげ、肥満、うつ病、性的不全(インポテンツ)など、患者は生活に不便を強いられていたが、これが直接の原因となって命を落とすような疾患とは言い難い症状を改善する薬だ。

 発熱や痛みなどの症状を抑えてきた従来の薬に対し、これらの新しい薬は患者の生活の質を向上させる「生活改善薬(ライフ・スタイル・ドラッグ)」と呼ばれている。

 欧米の巨大な製薬会社は、こぞってこの分野での新薬開発に力を入れ始めている。

 例えば、米国の大手製薬会社イーライ・リリーは、組織を大幅に組み替えた。内科や骨格系などという病気の分野ごとに開発から営業までを統括する本部制を敷いているが、1996年、そこに「女性の健康」本部を新設した。肥満や精神的な不安定さ、骨がもろくなる骨粗鬆症こつそしょうしょうなど女性特有の問題を解決する薬を開発・販売している。

副作用少なく安心して処方できる

 同社は、生活改善薬の分野では世界でも先進的な企業の1つである。86年12月にベルギーで初めて発売したうつ病の薬「プロザック」は、現在世界100カ国以上で発売され、97年末までに世界で2400万人、米国内では1800万人の患者に投与された。97年単年の売上高は25億ドルに上る超大型の薬だ。

 ここまで普及した理由は、従来のこの種の薬と比較すると副作用が少ないからだ。便秘、口の渇き、目のかすみ、排尿の障害といった副作用を引き起こす頻度が低くなった。また、従来の薬は心臓へ負担をかけることから投与量を制限する必要に迫られる患者もいたが、プロザックではこうした心配が少ない。

 このため精神科の専門医だけでなく、一般的な内科などの医師でも安心して処方できる。世界各国で幅広く使用されるようになり、「ハッピードラッグ」という別名で呼ばれる場合もある。強い不安感やストレスなど、今までなら薬をあまり使われなかった患者に処方されるようにもなっている。

 プロザックの副作用が少ないのは、選択的に特定の物質にだけ作用を及ぼすからだ。その作用の仕組みは完全には解明されていないものの、いまのところこう考えられている。

 脳の中で感情や思考などの情報を伝達する役目を担っている神経細胞は、それぞれ隣り合った神経細胞と直接結合しておらず、わずかな隙間を持っている。その間を、情報を伝達する物質(セロトニン)が移動して感情や思考が伝わっていく。うつ症状を持つ患者はこの物質の量が少ないか、もしくは働きが不十分と推測されている。

 いったん放出された伝達物質は、また元の神経細胞に回収されて再び利用される。プロザックはこの回収だけを抑制する。その結果、情報を伝達する物質の濃度が高まり、うつ症状が軽減される。

 この薬はまだ日本で発売されていない。日本イーライリリー社の政策企画部は「80年代の初めに日本での発売を検討したが、国内のうつ病の薬の市場が小さかったことなどで取りやめた。今後も発売の予定はない」と説明する。

 しかし、間もなく他の製薬会社が日本で同種の薬の発売を考えている。明治製菓の医薬品部門や英国の大手製薬会社、スミスクライン・ビーチャムなどだ。先行する明治製菓はすでに96年3月に厚生省に認可を申請した。

 不況の続く日本では自殺者の数が年々増加している。特にサラリーマンの管理職は、その数を伸ばしている。リストラによる配置転換や退職勧告、いじめなどにより精神的に追いつめられ、精神科医の門をたたく管理職はこのところ増えている。こうした薬が1日も早く承認されることが専門家の間では期待されている。

 このような生活改善薬が広がり始めたのは、欧米の大手製薬会社で薬の副作用の情報を幅広く集める手法が根付いているからだ。

 例えば米最大手の製薬会社メルクが米国で今年1月に発売した育毛薬「プロペシア」は、もともと前立腺肥大症の薬として92年に発売されたものだった。ところが、この薬を服用している患者の頭髪にも変化が起こり、育毛作用があることが見つかった。

 前立腺肥大症は男性の体内のある種の男性ホルモンが作用して発生する。このホルモンは同時に髪の毛のもとになる頭皮の細胞などにも影響を及ぼし、はげの原因にもなっていた。プロペシアを服用すれば、このホルモンが抑制されて再び育毛が始まる。

 メルクの日本法人である万有製薬の高橋希人・臨床医薬研究所副所長は「まだ発売したばかりだが、米国では爆発的に売り上げを伸ばしている。メルクグループでは、うつ病の薬、服用するタイプのニキビの薬など、いわゆる生活改善薬を幅広く開発し始めている」という。

生活改善薬使う方が結局は安い?

 製薬会社にとってみれば、欧米をはじめ、日本などの先進国が医療費と薬剤費の抑制策を進める中、既存の分野の薬剤だけで売り上げを伸ばすことが難しくなりつつある。現在注目されている生活改善薬は、製薬会社の研究者にとっては最先端の知識が必要なわけでもなく、興味の薄い分野だった。

 ところが、はげや性的不全など、患者は口にはできないが「治したい」と痛切に感じている障害を取り除くため、発売すればたちまち大ヒットに結びつくことが多い。これに味をしめた各社の経営陣が、生活改善薬に力を注ぎ始めたのだ。

 一方で、経済的な面から生活改善薬を重要視する動きも始まっている。この種の薬を使えば、一時的には薬剤費がかかっても、医療費の総額が抑えられるのではないかという考え方だ。

 例えば、肥満の薬。ドイツの大手化学会社BASFグループの医薬品会社クノール社が今年2月米国で発売した「シブトラミン」は、神経系で満腹感をつかさどる物質の濃度をコントロールして食欲を抑える働きを持つ。全米の肥満専門の医師を中心にこの薬を処方する医師が増えており、米国では35万人の患者が服用し、今年は1億6000万ドル以上の売り上げが見込まれている。

 この薬は事実上は誰にでも効果があるのだが、医師の処方を受けることができるかどうかは肥満の度合いを測る指数BMIを基準に判断している。体重を身長の2乗で割ったこの数値が30以上(米国での肥満の基準値)になると、内蔵や血管などに合併症を引き起こす危険が極めて高い。この指数が30以上の人がある種の糖尿病にかかる危険性は、健康な人の20倍以上になるという調査結果もある。

 例えば、身長170cm(1.7m)で体重90kgの人は、この数値が31.1となる。この人は現在は病気を持っていない場合でも、いつ病気を患うかわからない状態といえる。ところが、シブトラミンを服用すれば数カ月で5%以上は体重が減ることが多い。85kgまで体重を抑えられれば、BMIは29.4まで落ち、合併症を引き起こす危険性は大幅に減る。

 クノールジャパンの田中諭社長は「心臓疾患や糖尿病などの治療に必要な薬剤費や医療費を考えれば、こうした症状を未然に防ぐ肥満薬を使う方が総費用は安い」と主張する。

 これまで、日本では生活改善薬のような薬は医療機関で処方する薬としては、ほとんど認められていなかった。というのは、薬剤費の抑制を進める中で、この種の薬を認めれば薬剤費が膨れることなどがその理由だ。

 現在、日本で数社がこの分野の薬の開発を終え、厚生省に申請しているが、そうした会社のある開発担当者は「新しい分野であり、発売が認められるかどうか微妙だ。厚生省を刺激しないように、表向きの発言は極力避けている」と話している。

個人輸入を放置する方が危険

 ところが、ここにきて状況が変わりつつある。欧米でこうした薬が認めらているのに、国内でこのまま未承認薬として日陰の存在として放置しておくことが、逆に危険性が高いと指摘されるようになったからだ。

 今年7月、米大手製薬会社のファイザーが販売している性的不全治療薬のバイアグラを、日本の国内で使用した60代の男性が死亡する事故が発生した。この患者は、高血圧、糖尿病、不整脈の治療を受けていたが、友人から譲り受けたバイアグラを服用し性行為をした後、心肺の機能が停止した。

 米国でバイアグラは医師の診断の後、患者に十分説明が施された後に処方される。血管を広げる作用を持つこの薬は、糖尿病治療薬などの他の血管を広げるような薬と併用すると、血管が広がりすぎて血圧が下がり、心臓に負担がかかるという危険性が指摘されている。そのため、糖尿病治療薬などとの併用は禁止されている。

 ところが、日本ではバイアグラはまだ発売が認可されておらず、個人は自分で使用する分に限って輸入するか、知人やインターネット、代行業者などを通じて入手するしかない。こうした水面下の経路では患者にきちんとした情報が伝わらず、逆に事故が起こりやすくなる。

バイアグラの認可契機に門戸開放か

 現状ではこうした事故を防ぐ手だては皆無に近い。日本の法律では、医療機関で使う薬を製造元が消費者に直接広告することを禁じている。ましてや、厚生省の認可を受けていない薬について、広告することはできない。

 今回の事故で対応に苦慮しているのは、ファイザーの日本法人だ。同社の広報部は「企業の社会的責任を考えれば危険についての情報を発信すべきという意見もあるが、一方で広告が禁じられているのでその方法がない」というジレンマに悩んでいる。

 法律が施行された段階では、バイアグラのような患者の購買意欲を刺激する薬が出現し、それを手軽に輸入できるようになるということが想定されていなかった。しかし、現在では法律と現実に大きなギャップが開いてしまっている。

 結局、現段階では厚生省がインターネット上のホームページに米ファイザー本社の情報を添付している。消費者に危険を告知するために、異例の措置をとっている。

 情報や商品の動きに国境が消滅し、認可によって政府が市場を管理する医薬品市場も海外の動きにさらされ始めている。育毛剤や肥満の薬なども消費者には手軽に感じられるが、副作用や禁止事項があり医師の診断に基づいて処方しなければ、患者の健康を損なう結果になりかねない。

 これまで閉鎖的であった日本市場の新薬開発の門戸も開かれつつある。日米欧で新薬開発におけるデータを共通化する作業をすすめてきた厚生省は、今年8月、海外でまとめたデータを日本に持ち込んで申請する際のガイドラインを発表した。まだ試行錯誤の段階ではあるが、これにより人種間の投与量の違いなどの調査を済ませれば、従来よりも短い期間で海外で販売されていた薬を日本に持ち込むことができるようになった。

 医薬品の動向に詳しい医療経済研究機構の森口尚史調査部長は「来年にはバイアグラが認可され、これを契機に国内でも生活改善薬と呼ばれる薬が数多く認められるようになるのでは」と予想している。(伊藤  暢人)

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発毛新物質情報

ハゲよさらば、「発毛剤」最前線 住友電工が画期的新物質開発

命に関わるわけではないけれど、髪の毛の問題で悩んでいる人は多い。
そんなビジネスマンへの朗報が、住友電気工業が開発した新物質。
「リアップ」の大正製薬も関心を示し、“頭部戦線”がにわかに熱い。

 「効果的な薬が開発されればノーベル賞を取れるかもしれない」と言われるほど、身近なようで実現が難しい。それが発毛剤だ。従来は毛根に栄養を与えたり、血行を促進したりする環境整備型の薬が中心だった。住友電気工業は発毛組織を直接形成する画期的な新物質を開発した。同社によると、マウスを使った動物実験では、明らかな発毛効果が認められたという。

新物質「エピモルフィン」

 住友電工と言えば、電線を本業とする企業で、薬とは縁がないように思われるが、1980年代の初め頃から、新素材開発の一環として、バイオテクノロジーの研究に取り組んでいた。92年、半官半民のバイオマテリアル研究所に出向中だった平井洋平・大阪研究所EPM開発室主席が、細胞に組織の形を作らせる形態形成機能を持つたんぱく質を、竹市雅俊・京都大学教授とともに発見。上皮を意味する「エピ」と形態形成を意味する「モルフォジェネシス」から取って、「エピモルフィン」と名づけた。

 しかし、エピモルフィンが見つかったからといって、すぐに何かに役立つわけではない。住友電工という企業の中で研究を進めるためには、製品に結びつく何らかの「出口」を見つける必要がある。平井氏らは、エピモルフィンが何に応用できるか考えた。

 当時、社内ではバイオの研究に対する理解が浅く、平井氏には「形態形成って何だ」と半ば冷ややかな視線が注がれていた。平井氏は自ら発見したエピモルフィンを何とか理解してもらいたくて、「例えば、毛根が形態形成の1つです」と説明していた。すると、「毛生え薬になる」と社内では理解されてしまい、発毛剤の研究グループと認識されるようになったのだ。

 実際、毛根は人の組織の中で最も活発に形態形成が行われている。抗ガン剤は、ガン組織の形態形成を止める薬剤だが、副作用として毛髪が抜けてしまう。これは、ガン細胞だけではなく、毛根の形態形成まで止めてしまう結果だ。毛根は形態形成が行われる組織だからこそ、抗ガン剤が作用してしまう。すなわち、エピモルフィンを応用するにはうってつけの組織なのだ。

 応用すべき方向が定まっても、すぐに発毛剤の完成というわけにはいかない。一般的に、たんぱく質は分子が大きい物質で、たとえ皮膚に塗ったとしても内側には浸透しない。では、小さくすれば良いのか、というとそれだけでもダメだ。小さくすると、形態形成の機能が活性化しなくなるのだ。

 そこで、今度はエピモルフィンを構成する300余りのアミノ酸のうち、実際に毛根を包む毛包に作用するアミノ酸の組み合わせを特定する作業が始まった。この作業を繰り返すこと約10年。10個程度のアミノ酸の組み合わせを特定して人工的な新物質、発毛誘導ペプチド(EPM)を製造することに成功したのである。

商品化は早くて8年後だが

 この間、エピモルフィンは発見したものの、製品化としての「出口」がなかなか見えてこない研究に、社内からは「何に役立つんだ」「いつまでやるんだ」といった批判もあった。会社がバイオ研究をやめるという方針が固まりかけた昨年3月、平井氏は岡山紀男社長に「年内に結果を出すので、研究を続けさせてください」と直訴した。岡山社長は平井氏の熱意を信じ、要望通り10億円の予算を認めた。

 この時、既に平井氏はEPMに発毛効果があると確信していた。しかし、新物質の発表には念には念を入れなければならない。EPMを構成する10個程度のアミノ酸のうち、1つでも置き換えた構造のものがEPMと同じ効果を持てば、彼らの特許は何の意味もなくなってしまう。EPMに類似した構造体で発毛効果のあるものを網羅的に特許出願するのに、1年近くもかかったという。

 並行してマウスを使った動物実験を実施した。マウスの場合、生後50日ですべての毛包が一斉に休止期に入る。この時期に毛を剃り、薄めたEPMを毎日塗ったところ、90%以上のマウスで発毛効果が確認できた。

 しかし、EPMはまだ動物実験が終わった段階であり、発毛剤としての商品化までの道のりは遠い。平井氏自身の髪はふさふさで、発毛剤とは無縁だ。「私がハゲで困っていたら、もっと早く人で実験できたかもしれません」と苦笑する。

 この技術の発表以来、住友電工には「臨床試験に参加したい」など200件以上の問い合わせがあったというが、実際の臨床試験は、発毛剤として商品化を企画する製薬、化粧品メーカーと提携してからだ。商品化は早くても8年後というから、少し気の長い話だ。

 他社の状況を見てみよう。厚生労働省が唯一発毛剤としての効能を認めている「リアップ」を発売している大正製薬はどうだろうか。

 リアップは米アップジョン(現ファルマシア)が開発した「ミノキシジル」を有効成分とする医薬品であり、米国では「ロゲイン」という名でファルマシアが販売している。もともと血管を拡張する血圧降下剤として使われていたが、その副作用として多毛症の症状が出たので、発毛剤として適応拡大したものだ。発毛するメカニズムそのものは解明されていない。

 99年の発売当初から話題を呼び、大正製薬は初年度60億円の売り上げ目標を立てていたが、いきなり297億円もの販売を記録した。ブームに乗って適応外の人までもが買っていたという事情もある。その後、売り上げは236億円(2000年度)、190億円(2001年度見込み)と減少している。

 大正製薬はリアップの女性向け商品を来年にも発売する予定で、厚労省への申請に向けて動いているが、一方で新しい発毛剤の開発も進めている。

 毛を太くしたり、毛を伸ばしたり、毛の寿命を延ばしたりするためには、どの遺伝子が関わりがあるのか。大正製薬は、発毛剤の研究に遺伝子のゲノム(全遺伝情報)を利用している。今までの薬は偶然の産物に近いが、発毛のメカニズムを遺伝子レベルで解明する狙いだ。「手がかりはつかみつつある」と大正製薬医薬事業企画部企画グループの中尾徹氏は話す。ただ、商品化については限りなく先の話で、リアップの次なる商品として期待できる段階ではない。

 それまでのつなぎとして、「他社からの導入も積極的に考えていく」と言う中尾氏は、住友電工のEPMにも興味を示す。

萬有製薬、グラクソらも続々

 住友電工の平井氏は「できれば、処方箋なしで薬局で手軽に買える医薬品という形で商品化するのが望ましい」と大衆薬メーカーとの業務提携を示唆する。一方、大正製薬の中尾氏は住友電工のEPMの提携先に関して、「厚労省への申請には医科向けの医薬品としての臨床開発が必要になるが、そのためのノウハウがいる。薬局向けの販売網を持っていることも提携の条件だとすると、このレースへの参加資格を持っている会社は多くない」と語る。

 また住友電工は、バイオに特化したベンチャーキャピタルのバイオフロンティアパートナーズを代理人としてEPMの提携を進めている。このベンチャーキャピタルが立ち上げたファンドには2000年3月、住友商事などとともに大正製薬も出資している。この点からも、大正製薬は住友電工に最も近い存在と言えるだろう。

 これ以外に発毛剤の動きで注目に値するのは、米メルクが開発し、日本でも萬有製薬が昨年から臨床試験を始めた、発毛剤としては初めての経口剤、「プロペシア」だ。有効成分としている「フィナステリド」は、毛髪の育成を阻害する男性ホルモンを抑える効果があり、前立腺肥大症の治療薬として開発された。

 東京メモリアルクリニック平山(渋谷区)では、ロゲインとともにプロペシアも米国からの個人輸入という形で調達し、既に治療に用いている。佐藤明男院長は「ロゲインが毛根のバルブを開ける薬だとすると、プロペシアはバルブが開いた状態を保つ薬だ」と説明する。プロペシアの効果については約7割の人に有効だという。

 プロペシアが有効でない、残り3割の人にもまだ望みがある。米国では間もなく、グラクソスミスクラインが開発している「デュタステリド」(商品名ザイスター)が承認される見通しだ。これもフィナステリドと同じく、前立腺肥大症治療用の男性ホルモン抑制剤だが、佐藤院長は「フィナステリドが有効でなかったタイプにも効く可能性があり、発毛剤としての承認を待たずに、前立腺肥大症治療薬で承認され次第、治療に使う予定」と言う。

 命に関わるわけではないけれど本人には深刻なのが髪の毛の問題だ。まだまだノーベル賞を取るような特効薬は登場していないものの、住友電工のEPMをはじめ、少しずつ希望の光が見えてきている。(久川  桃子)

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脱毛メカニズムを生かした育毛剤が続々登場 第2の「リアップ」は生まれるか

脱毛メカニズムを生かした育毛剤が続々登場 第2の「リアップ」は生まれるか


大正製薬「リアップ」の登場で、一時は600億円を超えた発毛・育毛剤の市場。
二匹目のどじょうを狙おうと、花王、万有製薬などが新製品を投入する。
脱毛の原因解明が進み、多彩なアプローチが可能になってきた背景もある。
高齢化社会の到来で脱毛症予備軍が増加、ハゲが新薬ターゲットに浮上した。

 「『リアップ』の成功が、育毛剤を開発する他社の目の色を変えた」と語るのは、東京医科大学皮膚科学講座の坪井良治教授だ。医薬品として初めて「発毛」効果が認められた「リアップ」は、年間300億円程度で推移していた発毛・育毛剤の市場規模を、一時は2倍に引き上げた。その後売り上げは少し減ったが、それでも年180億円近く売り上げる育毛剤のトップブランド(2003年3月期)。大正製薬は、有効成分ミノキシジルを利用した女性向け育毛剤の臨床試験も終えており、03年中には発売できる見込みだ。

 「リアップ」に刺激され新しい育毛剤を開発したという発表は相次いでいる(次ページ図参照)。いずれも名の知れた大企業だ。「効果のある製品を出せばきちんと数字が取れることを『リアップ』が証明したので、各社の開発熱を高めるきっかけとなった」と、坪井教授は解説する。

おいしい育毛剤市場

新参者でも勝負できる

 育毛剤は、メーカーにとって魅力的な製品となり得るものだ。高齢化の到来で脱毛症の患者予備軍が増えているのに加え、ストレス社会を反映してか20歳、30歳代でも薄毛で悩む男性が増えている。一説には男性の3分の1が薄毛の悩みを抱えており、その数は2300万人にも達するという報告もある。また、資生堂の調査で、男性だけでなく女性でも薄毛で悩む人は確実に増えていることが明らかになっている。「育毛剤は、右肩上がりで市場の拡大が期待できる魅力的な製品」(坪井教授)というわけだ。

 新参者でも、付け入る余地があるのも育毛剤の特徴だ。2003年春に新製品の投入を計画している花王では、「薄毛で悩む人は、新製品が出たらとりあえず試してみるという行動心理がある」と分析する。花王の調べでは、薄毛に悩んでいる人でも、定期的に育毛剤を使用している人は4分の1程度だった。これは、既存の育毛剤に満足している人が少ないことを示しており、裏を返せば、それだけ潜在的な市場が残されていることでもある。効果さえ認められれば確実にシェアを取れることは「リアップ」で証明済み。常に生え代わる毛髪を維持するため、一度獲得したユーザーはリピーターになることも多い。

 最近の研究で、脱毛のメカニズムが分子レベルで解明されてきたことも、開発メーカーの追い風となっている。従来の育毛剤は、頭皮を清潔に保ったり血行を良くしたりするタイプがほとんどだったが、脱毛症の主原因と見られている男性ホルモンの働きを抑える薬剤の開発が急ピッチで進められている。

 万有製薬は、育毛剤として初の経口薬となる「プロペシア」の臨床試験を2003年度中にも終了させる予定だ。親会社のメルク社(Merck、米国)から導入した製品で、男性ホルモン(テストステロン)をジヒドロテストステロン(DHT)に変換する酵素(5α-リダクターゼ)を阻害するステロイド化合物フィナステリドが主成分だ。DHTは、ヘアサイクルの中で毛髪の成長期を短くして、毛包を縮小させてしまうことがわかっている。そのため、DHTが頭皮に多く存在すると、毛髪は長く太く成長しないまま抜け落ちてしまう男性型脱毛症となる。プロペシアは世界50カ国以上で承認されており、順調にいけば日本でも04年度中には市販される見込みだ。

 資生堂は、男性型脱毛症で毛髪を作る毛母細胞の細胞死(アポトーシス)が誘導されることに注目し、これが成長期を短くする原因と考えた。同社は、毛母細胞に栄養を供給している毛乳頭からトランスフォーミング成長因子(TGF)βの産生が増えると、毛母細胞でアポトーシスに関与する酵素(カスパーゼ)が活性化されることを見いだした。DNAマイクロアレイなどを活用して、カスパーゼの中でも、内因性のアポトーシスを誘導するカスパーゼ9と3の発現が上昇することを確認した。既に、ユリアニア科のクアチャララーテという植物の上皮から、カスパーゼ9と3の活性を抑制する物質(トリペルテン)も同定した。

花王の新育毛剤も春に登場

バイオはハゲを救うか?

 TGFβの働きを抑制する物質は、花王も注目している。同社は、毛母細胞の増殖を活性化させる西洋オトギリ草エキスの中からTGFβの阻害物質アスチルビンを発見、活性を安定化させた誘導体「t-フラバノン」(トランス-3,4’-ジメチル-3-ヒドロキシフラバノン)を独自に開発した。「t-フラバノン」は、TGFβの量を抑制するだけでなく、毛包を形成する細胞同士を接着させるデスモグレインの発現量を増加させ、髪を抜けにくくする作用もあった。「t-フラバノン」は、厚生労働省より医薬部外品の新規育毛成分として認可を獲得しており、春ごろには同成分を配合した育毛剤を発売する予定だ。「15年間の成果を世に問うことになる。新製品は大々的な販売プロモーションを展開していく」と、花王パーソナルケア事業本部で男性化粧品グループの開発マネージャーを務める能田政秀氏は意気込みを語る。

 住友電気工業は、形態形成にかかわるエピモルフィンというたんぱく質の構造を基に、発毛組織の形成を促すペプチドを開発した。同社は新規育毛剤への採用を目指し、国内外の医薬・化粧品メーカーと提携交渉中だ。

 基礎研究の段階ではあるが、毛髪を再生させる研究も行われている。広島大学の吉里勝利教授らは、染色体の複製を活性化するテロメラーゼの遺伝子を毛乳頭細胞に組み込み、毛乳頭細胞の細胞分裂回数を増加させることに成功した。この細胞をネズミの背中に移植したところ、移植した部分からヒトの毛が生えることも確認できた。さらに、京都大学などは、皮脂腺の根本に毛包の幹細胞が存在することも明らかにしている。

 毛の成長を促進するサイトカインも続々と明らかとなっていることから、坪井教授は「将来は幹細胞から毛包を作ることが可能となり、誰でも自分の毛を再生できるようになるかもしれない」と期待をかける。バイオ技術の進展は、ハゲの未来を明るくするかもしれない。

 (坂田亮太郎=日経バイオテク)

ヘアサイクル(毛周期)

毛髪は成長したあと自然に抜けて、再び同じ毛包から新しい毛髪が生える。この一定の周期をヘアサイクルと呼ぶ。男性型脱毛症では成長期が短くなり、毛髪は短く細いまま抜けてしまう

脱毛メカニズムの研究成果を生かした各社の育毛剤

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科学的根拠のある育毛法はプロペシアの服用

薄毛、皮膚科学会が診療の指針、自分に合った対応策知ろう、根拠乏しい手法に警告
2010/05/23  日本経済新聞 朝刊

根拠乏しい手法に「警告」

 額の生え際や頭頂部の髪が薄くなる男性型脱毛症に、国内で約800万人が悩んでいるとされる。科学的な根拠が薄い治療法も存在し、一部の養毛剤などへの苦情や相談も増えている。日本皮膚科学会が4月、診療ガイドライン(指針)を作成、科学的根拠に基づいて治療薬や植毛などを5段階で評価した。適切な治療法を知るうえで参考になりそうだ。
 男性型脱毛症は毛が十分に成長する前に抜けてしまう現象。通常は2~6年ある髪の成長期が数カ月~1年に短くなる。

男性ホルモンが主因

 主な原因と考えられるのが男性ホルモン。男性ホルモンはひげや胸毛などを濃くするが、頭頂部などでは逆の働きをする。酵素の働きでDHT(ジヒドロテストステロン)に変化すると、毛根の細胞に強く作用して髪の成長を妨げるという。
 ただ、「原因は皮脂が毛穴に詰まるからだ」といった、根拠があいまいな俗説も多い。診療指針では「科学的根拠に基づかない治療法が社会的に横行し、無効な治療法を漫然と続ける患者も少なくない」と指摘する。
 指針は医師向けだが、一般に公開することで患者にも参考になるようにした。策定委員会で委員長を務めた坪井良治東京医科大教授は「一部の薬では効き目が低いにもかかわらず、誇張した広告であたかも効くような印象を与えている。ヘアサロンで診療に近い行為をしている例もあり、注意が必要」と指針作りの狙いを説明する。
 指針では薬の効果などが医学論文で示されているかを基準に「強く勧められる(A)」から「行わないよう推奨する(D)」まで5段階で評価した。
 A評価は大正製薬の塗り薬「リアップ」に含まれる成分のミノキシジルと、万有製薬の飲み薬「プロペシア」に含まれるフィナステリド(男性のみ)だ。フィナステリドは酵素の働きを阻害し、男性ホルモンからDHTが作られるのを抑える。ミノキシジルは毛根の細胞の分裂を活性化し髪の成長を促す。学会が推奨する治療法は、ミノキシジル(男性は濃度5%、女性は濃度1%)の塗り薬。男性はフィナステリドと併用する。
苦情など5年で2倍
 「お父さんの頭、恥ずかしい。授業参観に来ないで」。小学校5年生の一人娘にこういわれ、頭髪医療を専門とする城西クリニック(東京・新宿)を訪れた40歳代の伊藤定信さん(仮名)。ミノキシジルとフィナステリドの併用治療を受け、地肌が髪で隠れるほどに回復。娘も一緒に外出してくれるようになった。小林一広院長も「現状で効果のある薬はこの2種類だ」と認める。
 一方、評価が低かったのが、薬局で手軽に買える医薬部外品や化粧品の育毛剤だ。t―フラバノンやアデノシンなど5成分が「考慮してもよいが、十分な根拠がない(C1)」。アデノシンを含む製品「アデノゲン」を販売する資生堂は「医薬部外品として認可を得ている。有効性の試験をしており、十分な根拠がある」と主張する。
 医薬品だがC1評価にとどまった塩化カルプロニウムを配合した製品「カロヤン」を販売する第一三共ヘルスケアは「コメントは差し控えたい」。「用いない方がよい(C2)」だったセファランチンが入った塗り薬を販売する化研生薬(東京都三鷹市)は「動物実験のデータはある」と反論する。
 策定委員の一人である板見智大阪大教授は「今回、名前が挙がらなかった成分はさらに科学的根拠が薄い」と説明する。
 「頭皮が赤くなり、ずきずきして使用できない」「育毛体験の施術を受けたら、抜け毛が悪化した」――。国民生活センターには多くの苦情や問い合わせが寄せられている。特に養毛剤への相談件数は2009年度に161件と、5年間で2倍超になった。育毛サービスでの相談は減少傾向にあるが、09年度は289件と、なお高水準だ。
 植毛でのトラブルも多い。自分の後頭部の毛髪を頭頂部などに植えつける自毛植毛は、十分な経験と技術を持つ医師が実施する場合に限り「勧められる(B)」とした。ただ化学繊維製の人工毛植毛は多くの有害事象の報告があり、米食品医薬品局(FDA)が有害器具として指定していることなどからD評価になった。
 脱毛は加齢現象で全員が百パーセント満足するような治療法はない。精神科医でもある小林院長は、髪の悩みを取り除くことに重点を置いて治療に臨んでいるという。(川合智之)

ひとくちガイド
《ホームページ》
◆「男性型脱毛症診療ガイドライン」を知るには
 日本皮膚科学会のホームページ(http://www.dermatol.or.jp)
◆最寄りの病院の検索や治療体験記などを読むには
 万有製薬「AGA―news」(http://aga-news.jp)

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飲む育毛剤、プロペシア、78%に効果――万有製薬、3年間投与で。

飲む育毛剤、78%に効果――万有製薬、3年間投与で。
2006/05/30  日経産業新聞  13ページ  352文字
その他の書誌情報を表示
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 万有製薬は二十九日、同社が販売する飲む育毛剤「プロペシア」(一般名フィナステリド)を国内の患者に長期投与した臨床試験の結果を発表した。三年間服用した七八%で髪が増える効果がみられ、脱毛の進行が止まった人は九八%に上ったという。
 プロペシアの発売は二〇〇五年十二月だが、同社は製造販売承認を得るために実施した臨床試験を承認申請後も継続していた。国内の二十―五十歳の男性が対象で、皮膚科の専門医が投与前と後の写真を見て変化を評価した。この結果、三年間服用した九十九人のうち七八%で改善がみられ、うち六%は発毛が広範囲に見られるなど大幅に改善したという。
 一年目で改善が見られた患者は五八%、二年目は六八%と継続投与で上昇。ただ、試験では服用を中止すると再び脱毛が始まるケースが多いことが分かっているという。

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AGA、薄毛に効果のあるフィナステリド

朝日新聞
1999年06月10日     夕刊     YU1     005     02843文字
   

育毛剤 研究所ルポ(週刊You・meジャーナル) 【大阪】

 「最強の発毛剤」とうたった週刊誌もあれば、「究極の毛生え薬?」と書いた新聞もあった。米国生まれの発毛剤ミノキシジルを配合した大正製薬の「RiUP(リアップ)」のことだ。三日の発売以来、薬局や薬店には客が殺到し品切れが相次いでいる。ハゲや薄毛で悩む男性は国内で一千万人を超すというのだから無理もないかもしれないが、どっこい日本の毛髪用薬の開発は世界の最前線を走っているのだ。業界トップシェアの「薬用不老林」で知られる資生堂の研究所を訪ねてみた。(諸岡亨)
 ◆ササニシキ
 ササニシキ、ヒノキ、冬虫夏草……これらが何の材料か分かるだろうか。
 横浜市港北区にある資生堂第一リサーチセンターの素材開発研究所では、こういった素材から抽出したエキスから薬効成分を見つけ出し、育毛剤の開発に役立ててきた。
 素材探しのため、研究員や契約商社の商社マンが国内はもとより、世界各地を飛び回っている。その土地の伝承や民間療法、薬草などの情報を収集し、発毛や脱毛予防に効きそうなものがあれば出向いて採集する。最近では東南アジアや中南米が「素材ハンター」らの主戦場なのだそうだ。
 ちょっとしたうわさのたぐいでも侮れない。例えば、一九八六年に発売した『薬用育毛エッセンス』。「稲穂で頭をたたいたら毛が生えてきた」という東北・宮城でのうわさをきっかけに、研究員が調べたところ、ササニシキから頭皮の保湿効果のあるエキスが見つかった。配合して売り出したところ大ヒットした。
 「日本人は外国に比べハゲを気にしている人が多く、新しい薬効情報にも敏感です」と主任研究員の田島正裕さん(四八)はいう。
 取り寄せた素材は成分分析して、毛髪細胞を使って効能を確かめる。十年ほど前は実際に人間で試していたが、ここ数年で毛髪細胞の培養技術が確立され、手軽に調べることが可能になった。美容整形で切り取られた頭皮を病院から譲り受け、培養して使ったりもするのだそうだ。
 ◆実証してこそ
 育毛剤が本当に効くかどうかを確かめるには臨床試験が不可欠だ。
 資生堂では通常、百人の被験者に育毛剤を六カ月間連続で使ってもらい、効能を調べている。被験者は機密保持のため社員から選んでいる。研究所や本社内に回覧を回してハゲている人を募集しているが、年齢によるものや円形など男性型脱毛でない場合もあるため、候補者全員の頭頂部の写真を撮って、男性型かどうかを確認して指名。研究員が大阪など各地の支社や営業所に出張し、頭の薄い社員をスカウトしてくることもあるという。
 同研究所によると、十年ほど前までは、データ収集のため被験者の行動を厳しく制約し、床屋へ行く日も決められていた。ひと月のうち定められた一週間は研究所で髪を洗ってもらい、ざるや布でこした抜け毛を一本一本ピンセットで拾って、本数や傷み具合などを調べていたが、髪のメカニズムの解明が進んだ今は、そうした制約は少なくなったという。
 手の込んだ実験では、研究者自らが実験台になることも珍しくない。二十代後半から髪が薄くなり始めたという主任研究員の田島さんは、カメラで自分の頭頂部を撮って研究資料にしている。「身をもって実証しているからこそ、自信をもって売り出せるんです」
 ◆ライバル
 「リアップ」人気について、資生堂は「発毛促進や養毛、脱毛予防など総合的な効果を狙うのがうちの製品の特長。リアップとは設計思想が違う」(広報室)と対抗心も見せる。研究所では、薬効をアップさせる化学物質の研究も進められている。昨年出した「薬用不老林ライブX」では、親水性、親油性両方の性質をもつ「デルアミド」という物質を使って薬効成分の浸透力を従来品の数千倍から数万倍に引き上げた。デルアミドは資生堂が試行錯誤の末、十年近くかけて合成したものだ。
 「リアップ」の販売決定で国内が騒然としていた先月二十六日、田島さんは地球の裏側のチリ・サンティアゴで開かれた国際化粧品技術者会連盟の国際会議でデルアミドの成果を発表した。この会場で質問攻めにあったという田島さんは「ミノキシジルの登場で毛髪の分野に大企業も動き出した。二十一世紀はメーカーが技術でしのぎを削る時代になる」と予測する。
 ◇「遺伝だから治らない」って本当? 阪大助教授の板見氏に聞く
 ハゲは治せるのだろうか。リアップを超える薬は出てくるのだろうか。脱毛のメカニズムに詳しい大阪大学医学部の板見智・助教授(皮膚科)に聞いた。
 Q ハゲといっても一口では説明できないのでしょうね。
 A ストレスをきっかけとした自己免疫疾患による円形脱毛症や出産後のホルモンバランスを崩したもの、甲状せんなどの内分泌異常によるもの、貧血によるものなどいろいろありますが、一番ポピュラーなのが、世の男性を悩ます男性型脱毛です。
 Q 男性型ではよく「ハゲは遺伝だから治らない」と絶望している人もいるようですが。
 A 確かに遺伝はあります。しかも単純な優性遺伝ではなくて、親が大丈夫でも隔世や隔々世の時もあるし、場合によっては家族がハゲてなくて、何代もさかのぼったら先祖にいた、なんてことも。男性ホルモンがかかわっていることも忘れてはなりません。子どもの時はハゲてないのに、第二次性徴が始まる思春期以降に出てくるのはそのためです。女性にもありますよ。いずれにしても、数年かけて徐々に頭皮の露出が進むので、早めに対策を講じれば多少の予防や改善は期待できると思います。
 Q 話題のリアップはハゲで悩む人には福音となりますか。
 A 有効成分であるミノキシジルには、毛包細胞の分裂・増殖を進めて成長期を延ばす作用がサルの実験で確認されていて、欧米ではヒトでの有用性も認められています。私自身もアメリカの市販薬を使ってますが、それなりに効果はありました。ただ薬だけに個人差があって、あまり効かなかった人もおり、過剰な期待をするのもどうかと思います。
 従来の育毛剤にもそれ相応の効果が認められているし、厚生省がリアップを承認する七年の間に改善も進んでいるでしょうから、単純には比較できません。本人の受け取り方にもよるでしょう。産毛が生えて「やったー」と喜ぶ人もいれば、「この程度ではダメ」という人もいますからね。
 Q 今後の見通しは。
 A 男性の性的不能用のバイアグラは心臓病の薬の開発中に見つかったし、ミノキシジルも高血圧の薬の副作用に発毛効果があったため生まれたわけで、第二、第三の特効薬誕生の可能性はあります。日本で承認されてませんが、脱毛を誘発する男性ホルモンに作用する酵素を阻害するプロペシアという飲み薬も米では効果を上げています。命にかかわらないハゲで遺伝子をいじるわけにはいかないでしょうが、脱毛の仕組みが解明されてきており、見通しは明るいと思います。

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◆◆◆フィナステリド系

アメリカ版プロペシア
 AGAで悩む多くの人に効果が確認され、世界でもっとも普及している人気ナンバー1発毛薬です。発毛成分フィナステリドを含有。1日1錠、半年ほどの服用で効果を実感できるようになります。個人輸入でのプロペシアのご購入は、国内最安値の「オオサカ堂」がおすすめです。上のプロペシアの画像をクリックすると販売ページに進みます。詳しくは、こちらの記事もどうぞ。


オーストラリア版プロペシア
 今、もっともおすすめのプロペシア。2015年8月からオオサカ堂に登場しました。成分・メーカーはアメリカ版と変わりませんが、価格が安いです。詳しくは、こちらの記事をどうぞ。


フィンペシア
 プロペシアと同じ発毛効果がありながら、処方された「プロペシア」の10分の1の価格でお買い求めできます。インドのシプラ社が販売。当ブログ管理人もフィンペシアを毎日、飲んで、AGAを克服しました。おすすめします。オオサカ堂は、まとめ買いがお得なので、私はいつも3箱、買っています。
その他のプロペシア・ジェネリックについては、こちらの記事をどうぞ。


フィナロイド
 フィナステリド配合のAGA治療薬。フィンペシアと同成分でsぐあ、値段が安いです。今後、プロペシア・ジェネリックの新定番商品になりそうです。 詳しくはこちらの記事をどうぞ。

◆◆◆デュタステリド系

アボダート
 プロペシアを超えるAGA治療薬の最終兵器です。有効成分のデュタステリドは、男性型脱毛症の原因である5α還元酵素の1型、2型ともに抑制します。2型5α還元酵素しか抑制できないプロペシアの1.5倍の発毛効果があるとされています。デュタステリドは日本でAGA治療薬として認可され、ザガーロとして発売されました。詳しくは、こちらの記事をどうぞ。


爆毛根
 新AGA治療薬デュタステリドとミノキシジルを配合した外用育毛剤。詳しくは、こちらの記事をどうぞ。

◆◆◆ミノキシジル系

ミノキシジルタブレット
 タブレット状の飲むミノキシジル。劇的な発毛効果があったという報告が多数ある発毛最終兵器です。効果は抜群ですが、人によっては心臓に負担がかかる場合があります。異変を感じたら服用を中止しましょう。ミノキシジルタブレットはプロペシアとは発毛作用が異なるので、プロペシアとの併用で相乗効果があります。詳しくは、こちらの記事をどうぞ。


ロゲイン
 外用発毛薬、リアップのアメリカ版ブランドです。発毛成分ミノキシジル含有。プロペシアとの併用で、発毛効果がアップします。また、値段はリアップの1/3ですから、お買い得です。


カークランド・ミノキシジル5%
 リアップ、ロゲインより安価な外用ミノキシジルのジェネリック品です。ミノキシジル配合なので、成分と発毛効果はリアップ、ロゲインと同等です。「カークランド」は量販店コストコのプライベートブランドで信頼性が高いです。詳しくは、こちらの記事をどうぞ。


ポラリスNR-08
 リアップ(ロゲイン)のパワーアップ版。リアップに含まれる発毛成分のミノキシジルが7%、薄毛の原因となる男性ホルモンDHT(デヒドロテストステロン)を抑制する効アゼライク酸5%、生え際の育毛効果があるリンゴポリフェノール、ミノキシジルの効果を促進するLリジンなどの各種アミノ酸を配合した外用育毛剤です。ポラリスシリーズで最も人気が高い商品です。詳しくは、こちらの記事をどうぞ。


ポラリスNR-09
 リアップに含まれる発毛成分、ミノキシジルをリアップの3倍の15%、抜け毛を促進する酵素を抑制するプロシアニジンB2と銅ペプチド、発毛促進因子を補助するアデノシン、頭皮の血管形成を促進するサイモシンb4-ポリペプチド成長因子など、様々な補助成分を配合し、高い発毛効果を実現した外用薬です。詳しくは、こちらの記事をどうぞ。


ポラリスNR-10
 ミノキシジル最高濃度16%、プロペシアに含まれるフィナステリド0.1%、その他の補助成分を配合。5年以上の長期にわたって薄毛が進行した男性向けの外用ミノキシジルです。詳しくは、こちらの記事をどうぞ。


ジェンヘアー・ミノキシジル15%ローション
 ミノキシジル濃度15%、L-アルギニン配合の最新強力育毛剤。溶液がサラッとしていてべたつかず、ニオイも気になりません。使い勝手が評判です。詳しくは、こちらの記事をどうぞ。

◆◆◆その他

L-リジン
 育毛に効くサプリメント。L-リジンは体内で生成できず、外部からの摂取が必要な必須アミノ酸の一つですが、薄毛を予防し、育毛効果を促進し、リアップやロゲイン等のミノキシジルの効果を増加させる働きがあります。ミノキシジルを使用している人は、併用するといいでしょう。詳しくは、こちらの記事をどうぞ。


ニナゾルシャンプー
 抜け毛及びフケ防止に効果的な成分「ケトコナゾール」を配合したシャンプー。薬用のため、個人輸入でしか購入できない特別なシャンプーです。詳しくは、こちらの記事をどうぞ。

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