知りたい!:1日1錠で、夢をもう一度? 飲む育毛剤、効果は

 薄毛や抜け毛に悩む男性は多い。男性特有の脱毛症に効く“飲む育毛剤”が14日発売された。医師の処方が必要だが、1日1錠飲むだけの手軽さが受けそうだ。気になる効果のほどは?【小島正美】
 ◇6割改善、「塗る薬」併用お薦め--約2%「性機能低下も」
 大人になってから、額の生え際や頭頂部の毛髪が薄くなる脱毛症を「男性型脱毛症」(イラスト参照)という。主な原因は、男性ホルモンの一種のジヒドロテストステロン(DHT)が頭皮で働き、脱毛を促すことだ。ニキビや前立腺肥大にも関係するホルモンで、このホルモンの作用が強いと、毛髪が長く太く成長しようとする前に抜け落ちたり細くなる。
 新登場の内服薬はフィナステリド(製品名プロペシア)。男性ホルモン(テストステロン)をDHTに変える酵素の働きを弱めて、薄毛を防ぐ。米国のメルク社が開発した。すでに世界約60カ国で承認され、米国やカナダでは98年から医薬品として使われている。
 日本では輸入元の万有製薬(東京都中央区)が4年前から約400人を対象に臨床試験を行っていた。男性を2グループに分け、1日0・2ミリグラムまたは1ミリグラムのフィナステリドを服用してもらったところ、どちらのグループでも約6割で薄毛や抜け毛の改善が見られた。今年10月、厚生労働省が輸入を承認、日本でも処方が可能になった。
 フィナステリドを用いた治療で、世界一経験豊富なブリティッシュ・コロンビア大学医学部(カナダ)のジェリー・シャピロ教授(皮膚科)は、「半年から1年で効果が出る。これまで数千人を診てきたが、50代以上よりも、30~40代の方が効果は高い」と話す。ただ、ストレスが原因で起こる円形脱毛症には効かない。
 一方、副作用について、シャピロ教授は「2%程度の人で性機能の低下が生じたが、服用の中止で元にもどる。また、約1000人に1人の割合で心拍数の上昇などが見られたが、これも服用の中止で回復する」と話す。
 性機能への影響は気になるところだが、「フィナステリドは、頭部などにある男性ホルモンをDHTに変える酵素に作用するので、血液中の男性ホルモンの量が減ることはない」と話す。
 1錠あたりの価格は250円。保険対象外のため、1日1錠で月に約7500円かかる。患者負担は病院や調剤薬局の処方料によって異なる。
 頭皮に塗り、毛根などの血管を拡張させて発毛・育毛を促す医薬品では、大正製薬のミノキシジル(成分名)や第一製薬の塩化カルプロニウム(同)が知られる。発毛治療で有名な城西クリニック(東京都新宿区)の小林一広院長は、フィナステリドを個人輸入して治療に使ってきた経験から「塗る医薬品と併用すれば、より効果的」と語る。
 万有製薬は一般の問い合わせに応じるため、コールセンター(電話0120・73・1082、平日9~18時)を開設している。

毎日新聞 2005.12.15 東京夕刊

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