薄毛リアッププラスは〝発毛成分〞に進展なし 効果が高まるのは「プロペシアとの併用」


 男性型脱毛症(壮年性脱毛症)による薄毛。市販の発毛・育毛剤は多いが、今年のトピックは何といっても、ダイレクトOTC薬として大ヒットした「リアップ」(大正製薬)が9年ぶりに刷新され、「リアッププラス」として発売されたことだ。
 リアッププラスは、頭皮ケアなどの3つの成分を新たに配合したのが特徴。しかし、発毛の主成分であるミノキシジルの濃度は、従来品のリアップと同じ1%のままだ。「新成分によって頭皮環境が整うなど、従来のリアップに
比べて相乗効果があると考えられる。
ただし、リアップリアッププラスの効果を比べた試験は行っていない」(大正製薬)という。
 海外に目を転じると、リアップより濃度が高い2〜5%のミノキシジルが市販の薬に配合されている。濃度1%
と2%では「リアップの臨床試験で比べた際には、日本人への効果には大きな差がなかった」(同)。ただし欧米では、1%より2〜5%の濃度のほうが効果が高いことを示唆する報告や論文があるといわれている。リアッププラスの濃度が1%に据え置かれていることを考えると、リアップと比べて発毛効果が大幅に上がったわけではなさそうだ。
 市販の発毛・育毛剤は、リアッププラスや「NFカロヤンガッシュ」(第一三共ヘルスケア)など医薬品と、「サ
あなたの“常識”は非常識「皮脂が増えると、薄毛が進行する」皮脂の量が増える春夏でも抜け毛の量はほかの季節と変わらないなど、「皮脂の多さや毛穴の汚れと、髪の成長とは関係がない」(大阪大学医学部皮膚・毛髪再
生医学講座准教授の乾重樹氏)
「 発毛、発毛促進、脱毛の予防など効能の違いによって製品を選ぶべき」
髪の毛は発毛、成長、退行、脱毛という一連のサイクルを繰り返している。そのため「発毛」や「抜け毛予防」など効能書きが異なっても、程度の差はあれど効果には変わりない「 カラーリングによって抜け毛が増える」
これも俗説だが、「カラーリングが原因で抜け毛が増えることはあり得ない」(乾氏)。刺激が強くて皮膚炎を起こした場合でも、また髪は生えてくるという
 99年の発売当時に大ヒットしたリアップ。今でも、発毛・育毛剤市場でトップシェアを占めるブランドだ。今年1月、その後継製品である「リアッププラス」が発売された。ブランドの刷新で、新製品に飛び付くユーザーや回帰ユーザーの獲得を狙う。

●「プロペシア」が

 ひそかに市場拡大るのが、医療用医薬品「プロペシア」。売り上げは今や年間約110億円に上ると見られ、約300億円の市販品市場をも脅かす勢いで伸びている。

●育毛剤も“低価格路線”へ

 4割安い新製品登場 医薬部外品でも新製品が発売。今年2月に発売した花王の「サクセス 薬用バイタルチャージ」は、従来の同社高級育毛剤が約5000円だったところを2900円前後と大幅に安い。思い切って低価格にす
ることで、若いころから予防感覚で製品を使い続けてもらうよう促す戦略だ。
「AGA(エージーエー、男性型脱毛症)の大々的なテレビCMを行う万有製薬が販売す新製品が相次いだ発毛・育毛剤市場

●トップブランド「リアップ」が 今年モデルチェンジ

サクセス 薬用バイタルチャージ」(花王)、「薬用毛髪力ZZ」(ライオン)、「薬用アデノゲン」(資生堂)などの医薬部外品とに分かれている。医薬品であれば、「発毛剤」などと厚労省に申請した新しい効能・効果をうたえ、臨床試験のデータも広告に使える。医薬部外品は、決められた表現でしか効能・効果を表示できない。
 ただし、各社とも他社製品との比較試験はしていない、もしくは公表していない。医薬品、医薬部外品という違いだけでは、効果の差を客観的に比較できないのが実情だ。
 一方、医療の現場では、男性型脱毛症の治療に世界的に使われており、エビデンスも確かな成分は、前述したミノキシジルフィナステリドだけだといわれている。後者のフィナステリドを配合しているのが、医師が処方する内服薬「プロペシア」(万有製薬)。日本でも大々的な広告宣伝で、大衆薬に匹敵する知名度を得つつある。
 ミノキシジルなど市販の発毛・育毛剤の成分は、髪の毛が生えるもとになる毛乳頭を活性化させるものが多い。
一方、プロペシアに配合されているフィナステリドは、男性型脱毛症の原因である男性ホルモンに関連する酵素に働きかけるなど、働き方のメカニズムが異なるのが特徴だ。月間数千人の患者を治療している頭髪治療専門医院、城西クリニック院長の小林一広氏は
「今までの育毛剤成分よりも、高濃度のミノキシジルの実力は一段上のレベル。そしてフィナステリドは、さらにその上を行く」と説明する。やはり市販の発毛・育毛剤よりも、プロペシアのほうが効果が高いのは確かなようだ。
 ただし前述したように、プロペシアは働き方のメカニズムが市販の発毛・育毛剤の成分とは異なる。そのため、プロペシアと市販の発毛・育毛剤を併用することで効果がより上がるのではというのが、医師やメーカーの意見だ。
実際、城西クリニックでも、治療ではフィナステリドミノキシジル(2%)とを併用している。プロペシアミノキシジルについては、併用によって効果がより上がったというデータがある。他製品でも働き方がプロペシアと異なるため、併用を試みてもよいのではないか」(大阪大学医学部皮膚・毛髪再生医学講座准教授の乾重樹氏)。
 軽度改善は、本人には気づきにくいが、他人が見ると髪が増えたとわかる程度の効果。「他人だけでなく、本人も髪が増えたと自覚できる境目は中等度改善と著明改善」(乾氏)。リアップやカロヤンガッシュ、プロペシアで公開されているデータによれば、中等度・著明改善の割合は約3 ~ 4割だ。
なお、男性型脱毛症は放っておくと進行することから、「不変」であっても効果として認められている。

リアッププラス
(大正製薬)
●実勢価格/ 5500円(60㎖)
 ミノキシジルには発毛を促進する因子を作り出す働きがあり、海外でも広く使われている成分。右図は、濃度が同じ1%であるリアップの臨床試験データ。リアップは発売後も約4年間の効果調査が行われているが、右図
とほぼ同じ結果だという。

主成分:ミノキシジル

プロペシア
(万有製薬)
●参考価格/ 1錠約250円
 臨床試験では1年間投与での改善率は約6割、3年間投与(左下図)では約8割と、長く飲み続ければ高い効果が得られる傾向にある。男性ホルモンにかかわる薬だが、「3年間の投
与試験では性機能に関する副作用報告は見られなかった」(万有製薬)。
プロペシアを飲む場合の費用は、診察料込みで月1万円前後が目安。

成分:フィナステリド
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