朝日新聞 2008年07月31日     朝刊     生活2     024     01077文字
(あなたの安心)髪との付き合い:4 育毛剤「効果に個人差」

 髪が気になって、まず頭を悩ませるのはどんな育毛剤を使うかだろう。城西クリニック(東京都新宿区)の小林一広院長は「男性型脱毛症(AGA)用で、医学論文などで効果が検証されているのは2種類」と教えてくれた。
 一つはフィナステリド(製品名プロペシア)。AGAの原因となる悪玉男性ホルモンの発生を抑える飲み薬で、医師の処方が必要だ。発売元の万有製薬は中等度までのAGA患者が3年間飲んだ結果、78%が改善したとし、医療機関の多くが処方している。
 だが、(1)男の胎児に奇形が生じる恐れがあり妊娠の可能性のある女性の服用は禁忌(2)世界アンチ・ドーピング規定で隠蔽(いんぺい)剤に指定されている(3)肝機能障害のある人は悪化の恐れがある(4)進行したAGAには効果が出にくい……などの注意点もある。また体質が変わるわけではなく、服用をやめれば再び進行が始まる。
 公的医療保険が利かないため、費用は医療機関により違う。診察費を含め月1万円前後から、他の外用剤も併用して3万円程度まで幅がある。
 もう一つはミノキシジル(製品名リアップ)で頭に塗るタイプ。高血圧症の飲み薬として開発中に研究者の腕の毛が濃くなり、育毛剤としての研究が進んだ。毛乳頭細胞に働いて毛の成長を促す因子を出すことが分かっている。手軽だが、この薬に限らず頭に塗るタイプは「べたべたする」と敬遠する人もいる。
 小林さんは「この2種でも今までよりはマシというくらい」という。「効果に個人差があるし、こと髪に関しては満足するかは本人次第という難しさがある」
 これ以外の育毛剤はどうなのか。大阪大の板見智教授は「最近は開発業者による臨床試験を経て、一定の効果が期待できるものも多い」。ただ、その人に合うかどうかは、使ってみないと分からない。「最低3カ月、できれば半年使ってみて効果を確かめてみては」と勧める。
 しかし、現状では、消費者はいつまでも悩み続けることになりかねず、医学界の主導による、信頼できる「格付け」や「指標」が必要だ、という意見も出ている。

 ■育毛剤を賢く使うには?
 (1)3~6カ月は使ってみる
 (2)内服、外用、特徴知って
 (3)過度の期待はしない

 ■医療機関に頭髪治療に訪れた人
 それまで日常的なケアを
  していた  47%
   自宅でのケア 85
   育毛サロン   8
   理・美容院   4
   美容サロン   2
   その他     1
  していない 53
 (NPO法人F.M.L.〈毛髪医学研究会〉の調査から)

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