2007.04.12     [元気をつくる]医療の力(2)うす毛克服 心は前向き(連載)     東京朝刊

 ◇第2部
 長寿番組「NHKのど自慢」の司会を2年間務め、今月からフリーになった元NHKアナウンサー、宮本隆治さん(56)。
 民放レギュラー番組の司会も決まり、好調な再スタートを切ったが、実は、10年以上前から人知れず悩みを抱え続けていた。
 「うす毛」である。
 久々に会った知人の視線が一瞬、自分の頭に移動する気がする。「人に会うのに気後れするようになります」。人に会うのが嫌になったこともある。良い薬やシャンプーがあると聞けば試す。しかし効果は今ひとつだった。
 2001年、東京・西新宿にある「城西クリニック」を受診。飲み薬や塗り薬などを欠かさず使った。一進一退の末、3年ほど前から幾分、毛髪が増え、太くなってきた。
 宮本さんも使うフィナステリド(商品名・プロペシア)は、初登場の飲む発毛剤。男性ホルモンの作用で進む前立腺肥大症の治療薬だったが、脱毛を抑える効果が見つかり、男性型脱毛症の薬になった。日本では一昨年末、医師の処方薬として発売された。だれにでも効くわけではなく、薬をやめれば効果は消える。健康保険は使えない。
 同クリニックの患者で多いのは20、30歳代。団塊の世代となると、「老化現象の一つ」と受け入れる傾向がある。それでも昨年から、中高年も口コミで徐々に増えてきたという。
 ある全国調査では、抜け毛やうす毛を自認する50歳代男性の55%、60歳代の44%が、「気にしている」と回答。くすぶる思いに、医療が火を付けたのか。
 「男だから外見を気にするな、という考えもあるが、髪が戻ると心も若返って、アナウンサー寿命が延びたと思う。治療も一つの選択肢ではないでしょうか」と宮本さんは言う。
 男性で外見の老化を感じさせるのがうす毛なら、女性はしわやしみ、たるみかもしれない。美容医療には、様々な手段がある。レーザーや薬によるしみやくすみ取り、皮膚をひっぱりあげたり、切ったりしてしわやたるみを取る手術……。
 そして最先端の再生医療。心臓など臓器を再生できれば、提供者不足の臓器移植に頼る必要がなくなる。これは夢の医療だが、皮膚や脂肪組織再生の取り組みはすでに始まっている。
 横浜市の「セルポートクリニック横浜」は昨年、あらゆる細胞の元となる「幹細胞」を用いて、しわ取りや乳房をふっくらさせる治療を始めた。太ももや腹部から吸引した脂肪組織から、特殊な技術で幹細胞のみを抽出、脂肪組織と混ぜ合わせて顔などに注入する。
 同クリニックの佐藤克二郎院長は「幹細胞が血管や脂肪組織として再生する」と説明する。東大形成外科との共同開発だ。
 アンチエイジングネットワーク理事長の塩谷信幸・北里大名誉教授(形成外科)は「毛根の再生研究も含め再生医療は試行錯誤の段階。美容的な治療は、気持ちを元気にする効果もあります。満足のいく外見を得る治療も重要な研究領域です」と話している。

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